WiFi6とは?意味ない?対応スマホや速度の違いをわかりやすく解説
2023.10.02
WiFiの最新規格である「WiFi6」。通信速度が速いだけでなくさまざまな魅力があるため、WiFi6を使ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、WiFi6は対応する機器が必要なので、誰でもすぐに使えるわけではありません。
この記事では、WiFi6のメリットや必要な機器などを紹介します。WiFi6についてよくある質問にも答えているので、WiFi6の活用を検討している方はぜひご覧ください!
WiFi6とは
自宅や外出先で何気なく使えるWiFiですが、規格によって世代が分かれているのをご存知でしょうか?WiFi6とは第6世代のWiFiのことで、2023年8月時点で最新の規格です。
WiFiの各世代にはそれぞれ規格名があり、WiFi6の規格名は「IEEE 802.11ax」です。最大通信速度は9.6Gbpsで、一世代前のWiFi5の最大通信速度である6.9Gbpsを大幅に上回ります。
また、WiFi5が5GHz帯の周波数しか使用しないのに対して、WiFi6は2.4GHz帯と5GHz帯の両方を使用できるのも特徴です。これにより、処理速度の効率化が期待できるでしょう。
このように、WiFi6は一世代前のWiFi5と比較してさまざまな点が改善されており、メリットが多い規格といえます。
WiFi6の強みは?WiFi5との違い
WiFi6にはさまざまメリットがあることをお伝えしましたが、具体的には以下のものが挙げられます。
- より高速な通信が可能
- 混雑に強い
- 使用電力を抑えられる
- 通信が安定する
- セキュリティが向上する
上記5つのメリットを解説します。
より高速な通信が可能
WiFi6は最大通信速度が9.6Gbpsで、WiFi5の最大通信速度と比較すると約1.4倍となっており、より高速な通信が可能です。
高速通信が可能になると「オンライン会議で音や映像が遅延することがない」「高画質で動画を配信できる」「ストレスなくオンラインゲームを楽しめる」など、さまざまな用途で快適に利用できます。
通信速度が遅いと、動画コンテンツの読み込みが遅かったりオンライン会議で映像が固まったり、さまざまな面でストレスを感じてしまいます。自宅のWiFiの通信速度が遅く、イライラしたことがあるという方もいるでしょう。
高速通信が可能なWiFi6なら、このようなストレスが少なくインターネットを利用できます。
混雑に強い
WiFi6には混雑に強いメリットもあります。従来のWiFi5は1回の通信で1つの機器としか通信できず、複数の機器をWiFiに接続している場合は通信の順番待ちが起こる仕組みでした。
WiFi6にはOFDMAという技術が使われており、1回の通信で複数の機器と通信できます。そのため、WiFiに接続する機器が多くても通信の順番待ちが発生せず、快適に利用できます。
スマートフォンやパソコン、タブレットにくわえて、近年はインターネット接続に対応したIoT家電も多く登場しているため、WiFiにたくさんの機器を接続しているご家庭も多いことでしょう。
WiFi6ならそのような場合でも通信が混雑することなく、すべての機器で快適な通信が可能です。
使用電力を抑えられる
WiFi6には「TWT(Target Wake Time)」という技術が使われています。TWTとはWiFiの省電力機能のひとつで、ルーターがWiFiに接続している端末との通信タイミングを調整し、通信が必要ない端末の通信機能をスリープ状態にします。これによって端末の使用電力を抑えて、バッテリーを長持ちさせることが可能です。
従来の省電力機能では端末の通信機能をスリープ状態にできるものの、通信機能をオンにするタイミングですべての端末のスリープ状態が解除される仕組みでした。通信が不要な端末もスリープ状態から立ち上げられるため、かえって電力消費が早くなってしまうケースもありました。
WiFi6なら必要な端末のみスリープ状態を解除できるため、不要な電力消費を抑えられます。
通信が安定する
WiFi6は2.4GHz帯と5GHz帯の両方の周波数に対応しています。2.4GHzは障害物に強く、WiFiルーターを設置した場所から離れていても通信できるのが特徴です。ただし、WiFi以外にも電子レンジなど2.4GHz帯を使用する機器は多く、電波の干渉が発生して通信が不安定になりやすい点に注意しなければなりません。
5GHz帯はWiFi専用の周波数帯で、ほかの機器と電波の干渉を起こしにくいのがメリットです。ただし2.4GHzと比較すると障害物に弱く、WiFiルーターから離れると電波が弱まるデメリットがあります。
このように周波数によって特徴がありますが、両方に対応したWiFi6なら状況に応じて2つの周波数を使い分けることで安定した通信が可能です。
セキュリティが向上する
WiFi6には、暗号強度の高いセキュリティ規格である「WPA3」が用いられています。WPA3の前バージョンであるWPA2にはセキュリティの脆弱性があり、通信の盗聴などが発生していました。WPA3はその対策として誕生したセキュリティ規格で、WPA3を採用しているWiFi6はよりセキュリティが向上しています。
ECサイトやネットバンクなどを日常的に利用する場合、個人情報やクレジットカード番号を入力することがよくあるため、WiFiのセキュリティは重要です。通信を傍受されると、情報を不正利用されてしまう恐れがあります。
セキュリティの高さはインターネット利用において大きなメリットです。
WiFi6に対応する機器
WiFi6に興味があるものの、今使っている端末やWiFiルーターが対応しているのかわからない場合もあるでしょう。機器が対応していなければ残念ながらWiFi6は利用できません。
以下でWiFi6に対応する機器を紹介するので、手持ちの端末が対応しているかどうか確認しましょう。
WiFi6を使用できるiPhone・Android
まず、WiFiに接続する端末側から見ていきましょう。iPhoneの場合、iPhone11シリーズ以降の端末はWiFi6が利用可能です。Androidは、Xperia 1 IIやGalaxyシリーズなどがWiFi6に対応しています。
パソコンやタブレットについても、一部のMacBook ProやiPad ProなどWiFi6に対応したものがあります。
上記以外の機種については、機種ごとに公式ページなどで確認してみてください。「WiFi6」もしくは規格名である「IEEE 802.11ax(axと略されていることもあり)」に対応している旨の記載があればWiFi6を利用できます。
WiFi6利用にルーターは必要?
自宅で安定的にWiFi6を利用するには、WiFi6対応のルーターが必要です。
しかし「実際にWiFi6の通信速度や安定性を確認してからルーターを購入したい」と考えている方もいることでしょう。WiFiルーターの買い替えには当然費用がかかるため、WiFi6を使ったことがない状態でルーターを購入するのは、抵抗があるのではないでしょうか。
その場合は、まずWiFi6に対応したアクセスポイントに接続して、実際にWiFi6でインターネットを利用するのがおすすめです。WiFi6を使った通信が快適であれば、WiFiルーターの買い替えを検討しましょう。
WiFi6に対応したアクセスポイントを簡単に探す方法は後述するので、そちらもご確認ください。
WiFi6のよくある質問
WiFi6に関するよくある主な質問には以下の2つがあります。
- WiFi6が意味ないといわれる理由
- WiFi6が使えるかどうか確認する方法
それぞれ解説します。
WiFi6が意味ないといわれる理由は?
WiFiルーターをWiFi6対応のものに買い替えても、端末がWiFi6に対応していないと意味がありません。ルーターと端末の両方が対応することでWiFi6を利用できます。
WiFi6対応のルーターを購入する前に、利用中の端末がWiFi6に対応しているかどうか確認しましょう。例えば現在使用しているスマートフォンがWiFi6に対応していないなら、次の機種変更のタイミングまでWiFiルーターを買い替えるのを待つのも良いでしょう。
ただし、スマートフォンだけでなく今後家電などでもWiFi6対応機器の普及が進むことが期待されています。すでにWiFi6対応の家電を利用している場合などには、先にWiFiルーターをWiFi6対応のものに買い替えておくのも良いでしょう。
WiFi6を使える?確認方法は?
機器やルーターがWiFi6に対応しているかどうかは、スペック表にWiFi6の正式名称である「IEEE 802.11ax」もしくは「IEEE 802.11〜/ax」の表記があることを確認してください。
なかには「ax」と略されているサイトもあります。これらの表記があれば、その機器やルーターはWiFi6に対応しています。
WiFi6の前バージョンであるWiFi5の正式名称は「IEEE 802.11ac」です。axでなくacの表記がある場合は、その機器はWiFi5までしか対応していません。
WiFi6は今後ますます普及が予想される
昨今ではスマートフォンの普及が進み、IoT家電などインターネットにつながるモノが次々と登場しています。このようにデジタル化は急速に進んでおり、WiFi通信の高速化や安定化は欠かせません。
最先端の通信技術である「5G」の活用も進んでおり、5Gの情報を処理するためにもWiFi6が必要です。そのためWiFi6は今後ますます普及が進んでいくでしょう。
WiFiは古い規格による通信も処理できるため、WiFi6の普及が進んだからといって、WiFi6に対応していない機器が使えなくなるといった心配はありません。しかしWiFi6には本記事で紹介したようにさまざまなメリットがあり、今後幅広く活用されると予想できるため、WiFi6対応の端末やルーターの導入を検討しておくのもおすすめです。
WiFi6を気軽に試すには?
スマートフォンはWiFi6に対応しているがWiFiルーターが対応していない場合、ルーターを新たに契約するのは手間と費用がかかります。気軽にWiFi6を試すならフリーWiFiの利用がおすすめです。
フリーWiFiは公共施設や自治体が提供しているWiFiのことで、無料で手軽に利用可能です。「フリーWiFiは危険」というイメージがあるかもしれませんが、正規に提供されているアクセスポイントにのみ接続すれば、データ漏えいなどのリスクは抑えられます。
無料で接続できるフリーWiFiなら、WiFi6の速度や安定性を手軽に試せます。なりすましアクセスポイントなどには十分注意しつつ、フリーWiFiを上手に活用しましょう。
フリーWiFiならタウンWiFiがおすすめ
安全なフリーWiFiを自分で見つけられるか不安な場合には、タウンWiFiアプリがおすすめです。
タウンWiFiは、安全なフリーWiFiを自動で検出して接続してくれるアプリです。通常、正規のフリーWiFiはログインが必要ですが、タウンWiFiが代わりに認証して自動接続するため、面倒な作業は不要で安全にフリーWiFiに接続できます。
大手のGMOインターネットグループが運営するアプリなので安心して利用でき、フリーWiFiへの接続でポイントが貯まるのでポイ活としても活用可能です。貯めたポイントは、楽天ポイントやdポイントなど各種ポイントへ交換できます。
さらにmineoをお使いの方なら、ギガへの交換も可能です。フリーWiFiを安全かつ手軽に利用したい方は、ぜひタウンWiFiのアプリをご活用ください。
WiFi6でより快適なスマホライフを
WiFi6は最新のWiFi規格で、通信速度の速さやセキュリティの高さなどさまざまな魅力があります。iPhone11シリーズ以降やXperia 1 II、Galaxyシリーズなど多くのスマートフォンがWiFi6に対応しているので、対応機種を使っている方はWiFi6を試してみてはいかがでしょうか。
ただし、WiFi6の利用には基本的にWiFi6対応のルーターが必要です。ルーターの買い替えには手間や費用がかかるので、気軽にWiFi6を試したい場合はフリーWiFiを活用しましょう。
フリーWiFiを安全かつ手軽に利用するには、タウンWiFiがおすすめです。安全なフリーWiFiに自動接続できてポイントも貯まるので、ぜひ以下からダウンロードしてご活用ください!
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