
携帯料金を見直す上で、自分の使い方に合ったギガ数を把握しておくことは非常に重要です。「月々の通信費を抑えたいけど、快適さは手放したくない」と考えている人は、まず1GBで何ができるのかを知っておきましょう。1GBでできることが分かれば、自分に合ったプランを決めやすくなります。
この記事では、1GBでできることの目安に加えて、ギガを節約するおすすめの方法も解説します。スマホ代を無理なく節約したい人は、ぜひ参考にして下さい。
ギガとは

そもそも「ギガ(GB)」は、データの大きさを表す単位です。「MB(メガバイト)」や「TB(テラバイト)」などの単位もあり、それぞれ1GB=1,024MB、1TB=1,024GBに相当します。
また、ギガという言葉は、文脈によってデータ容量・通信量・通信速度の3つの意味で使われることがあります。
データ容量としてのギガは、スマホやパソコンなどに保存できるデータの大きさのことです。一方、通信速度としてのギガは、正確には「Gbps」という単位で、1秒間に転送できるデータ量を表します。
この記事で取り上げるのは「データ通信量としてのギガ」です。これはインターネットを利用する際に発生する通信量のことで、例えば3GBのスマホプランであれば「月に3GBまでデータ通信が可能」という意味になります。
1GBでできることの目安
1GBでできることの目安は用途によって異なります。用途別の使用量の目安は、次の表の通りです。
用途 | 目安 |
メッセージアプリの利用 | 約2,000通 |
SNSの利用 | 約1〜4時間 |
インターネット閲覧 | 約3,300ページ |
音楽の再生 | 5分程度の曲の場合、約250曲 |
YouTubeでの動画の視聴 | 高画質:約1.5時間 中画質:約2時間 低画質:約3時間 |
ビデオ通話 | 約3時間 |
地図アプリの利用 | 約333時間 |
それぞれの用途で具体的にどのくらいのことができるのか、以下で詳しく見てみましょう。
メッセージアプリの利用
メッセージアプリは1通当たり約500KBの通信量が目安で、1GBあればおよそ2,000通の送受信が可能です。ただし、これはテキストメッセージの場合で、写真やスタンプを送ると通信量が増える点に注意して下さい。添付ファイルによっては1通につき数MB〜数十MBかかることもあり、その分1GBでやりとりできるメッセージの数は減ってしまいます。
SNSの利用
どのSNSを使うかによって、1GBで利用できる時間が変わります。主なSNSごとの目安は次の通りです。
SNS | 1GBで利用できる時間 |
X(旧Twitter) | タイムラインの閲覧:約4時間 動画・写真の閲覧:約3時間 |
フィードの閲覧:約1時間 動画やストーリーズの閲覧:約2時間半 | |
タイムラインの閲覧:約3時間 | |
TikTok | 動画の閲覧:約1時間 |
SNSはテキスト中心のタイムラインの閲覧なら、1GBで数時間利用できます。一方、写真や動画を閲覧する場合は、約1時間が目安です。
ただし、Instagramの動画やストーリーズは圧縮されているため、約2時間半の閲覧が可能です。一方、写真は高画質のまま投稿される仕組みで、Instagramに関してはフィードの閲覧の方が1GBで利用できる時間が短くなります。
インターネット閲覧
テキスト中心のWebサイトであれば、1ページ当たり約300KBの通信量が目安です。そのため、1GBで約3,300ページを閲覧できます。
ただし、画像や動画を多く含むページでは通信量が増えるため、閲覧可能なページ数が減ってしまいます。閲覧するWebサイトによって、1GBで利用できる時間は大きく変わる点に注意して下さい。
音楽の再生
音楽ストリーミングサービスを利用する場合、選択する音質によって通信量が変動します。例えば、標準音質であれば5分程度の楽曲を約250曲再生できますが、高音質を選ぶと通信量が多くなり、再生できる曲数が減ります。
また、利用する音楽配信サービスによっても消費データ量が異なるため、音質の設定やサービス内容を事前に確認しましょう。
YouTubeでの動画の視聴
YouTubeで動画を視聴する場合、設定する画質によって通信量が変わります。1GBで利用できる一般的な目安としては、720p(高画質)なら約1.5時間、480p(中画質)なら約2時間、360p(低画質)なら約3時間の視聴が可能です。
YouTubeはTikTokと違って画質を手動で変更できるため、通信量をコントロールしやすいのが特徴です。ギガを節約したい時は、画質を下げて視聴しましょう。
ビデオ通話
LINEなどのビデオ通話では、1GBで利用できる時間は通話形式によって変わります。例えば、1対1の通話なら約3時間程度の利用が可能ですが、複数人が参加するグループ通話やビジネス用途のオンライン会議では、画質や参加人数によって1時間ほどに短くなることもあります。
ビデオ会議使用時の通信量はアプリや通信環境によっても変動するため、あらかじめツールごとの通信量の目安を確認しておくと安心です。
地図アプリの利用
地図アプリは、1時間利用すると最低でも約3 MBを消費すると言われており、1GBあれば約333時間使える計算になります。ただし、初めて訪れるエリアでは地図データを新たに取得する必要があるため、通信量が増える点に注意して下さい。
データ使用量を節約する方法

「データ使用量を節約して、より安いプランに乗り換えたい」と考えている人も多いでしょう。ここでは、日常生活の中で簡単に実践できる通信量の節約方法を紹介するので、ぜひ試して下さい。
Wi-Fiを利用する
まず、Wi-Fiに接続できる場所では積極的に活用しましょう。Wi-Fiに接続している間はキャリアのデータ通信量を消費しないため、月間のギガ使用量を大幅に抑えられます。
もし外出先などでWi-Fi環境がない場合は、モバイルWi-Fiルーターや公衆のフリーWi-Fiの活用がおすすめです。ただし、フリーWi-Fiに接続する際はセキュリティ面に注意しましょう。フリーWi-Fiを安全に利用する方法は後ほど解説します。
スマホ・タブレットの設定を見直す
通信量を減らすためには、スマホやタブレットの「位置情報共有」「バックグラウンドでのアプリ更新」など、不要な通信を行う機能はオフにしておきましょう。
これらの機能がオンになっていると、気付かないうちに頻繁にデータ通信が行われ「あまり使っていないはずなのにギガを多く消費している」といった状態に陥りやすくなります。
不要な機能はオフにして、意図しないデータ消費を防ぐことが大切です。スマホやタブレットのギガを節約するための設定方法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
SNSなどのアプリの設定を変える
SNSや動画アプリをよく利用する人は「画質を落とす」「データセーバー機能を有効にする」といったひと手間で通信量を節約できます。X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeでは、それぞれのアプリにデータ通信量を抑えられる設定があるため、積極的に活用しましょう。
具体的な設定方法については以下の記事でそれぞれ紹介しているので、ぜひ試して下さい。
Xの通信量を節約する設定について
>>「ツイッター(X)利用時にギガを節約する方法やデータ消費量の目安を解説」
Instagramの通信量を節約する設定について
>>「インスタグラム利用時のギガ(データ通信量)を節約する方法を詳しく解説!」
YouTubeの通信量を節約する設定について
格安SIMに切り替える
直接的なデータ節約術ではありませんが、ギガの少なさやスマホ料金の高さに悩んでいる場合は、契約キャリアを見直すことも大切です。格安SIMでは、低価格で大容量プランが使える他、SNSやYouTubeが使い放題になるオプションを提供しているケースもあります。
現在のプランが自分の使い方に合っていないと感じる場合は、キャリアを乗り換えるだけでスマホを快適に利用できるようになるかもしれません。
以下の記事でおすすめの格安SIMを紹介しているので、キャリアの乗り換えを検討している人はぜひチェックして下さい。
ギガの使用量を確認する方法

自分に合ったプランを選ぶためには、毎月どのくらいのギガを使用しているのかを知ることが重要です。ここでは、ギガの使用量を確認する2つの方法を紹介します。
通信会社のアプリやサイトから確認する方法
契約中の通信会社が提供する公式アプリやWebサイトの会員ページにログインすると、契約しているプランのデータ残量や現在の使用量を簡単に確認できます。
アプリのホーム画面に使用状況が表示されるケースや、メニュー内に「データ通信」「使用量」の項目があるケースなど、確認方法はキャリアによってさまざまです。
確認方法が不明な場合は、契約キャリアの公式サイトにあるQ&Aやヘルプページをチェックすると確認手順が記載されているはずです。
スマホなどの端末から確認する方法
契約キャリアのアプリや会員ページ以外に、スマホなどの端末から確認する方法もあります。以下で、iPhoneとAndroidそれぞれのデータ通信量を確認する手順を見てみましょう。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、設定アプリ内の「モバイル通信」をタップすると、これまでの合計データ使用量とアプリごとの通信量が表示されます。モバイル通信量が多いアプリも同時に確認できるため、通信量を節約するためのヒントが見つかるかもしれません。
ただし、この画面に表示されるのは支払い請求期間ごとの累計であり、締め日や確認するタイミングによっては、当月の通信量を厳密に示しているわけではない場合があります。
Androidの場合
Androidのデータ使用量は、設定アプリ内の「接続」→「データ使用量」→「モバイルデータ使用量」をタップすることで確認が可能です。
ただし、Androidは機種やメーカーによって操作方法が異なります。そのため、上記の手順や表示内容が異なる場合は、お使いのスマートフォンのメーカーが提供するサポートページなどを確認して下さい。
1ヶ月のデータ使用量の平均は?

株式会社MM総研の調査によると、スマホ利用者の平均データ通信量は11.47GBでした。ちなみに、スマホの月額利用料金の平均は4,363円です。
もし、自分の毎月の通信量がこれより少ないにもかかわらず料金が平均より高い場合は、契約しているプランや通信会社が自分に合っていないのかもしれません。例えば「毎月数ギガしか使っていないのに大容量プランに加入している」といったケースが挙げられます。
このような場合には、プランの見直しや他のキャリアへの乗り換えを検討してみましょう。利用状況に応じて適切なプランを選べば、無駄なコストを削減しながら快適にスマホを使用できます。
Wi-Fiを無料で安全に使うには
引用元:App Store
手軽にスマホのデータ通信量を減らすには、Wi-Fiの活用が効果的です。しかし、Wi-Fiを契約していない人もいるでしょう。その場合は、無料で使えるフリーWi-Fiを活用することをおすすめします。
ただし、フリーWi-Fiは安全面が心配という人も少なくありません。そこでおすすめしたいのが「タウンWiFi」アプリ。安全なアクセスポイントに自動で接続するので、面倒な設定なしで安心して利用できます。
さらに、タウンWiFiはフリーWi-Fiの利用でポイントが貯まり、それを楽天ポイントやdポイントに交換できるのも魅力です。通信量の節約だけでなくポイ活にもつながるので、ぜひお試し下さい。
フリーWi-Fiの安全性については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる場合は、併せてチェックして下さい。
データ使用量を節約するならタウンWiFi
1GBでできることは限られているものの、日頃からWi-Fiを活用すればギガ数の少ないプランでも快適にインターネットを楽しめる可能性が十分にあります。また、スマホやアプリの設定の見直しで無駄な通信を防げるため、今回紹介した節約法をぜひ実践して下さい。
外出先でWi-Fiを利用するなら、タウンWiFiアプリの活用がおすすめです。安全なフリーWi-Fiに自動で接続するので、手間なく安心して使えます。ポイ活にもつながるため、節約しながらお小遣いも稼げます。ぜひ以下のリンクからお試し下さい!
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